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医療、介護、リハビリの知識

認知症が進むとどうなる?中核症状と介護 【千葉の訪問看護・訪問リハビリは日本訪問医療】

【千葉の訪問看護・訪問リハビリは日本訪問医療】

よく聞くけど実際の症状は何??忘れっぽいだけ?若くてもなるって本当?

◆症状について やさしく解説!

「脳の細胞が壊れて起こる中核症状」

実際の行動と心のバランスが壊れて起こる 周辺症状の二つに分かれます。今回は①だけ説明します

① 脳の細胞が壊れて起こる中核症状

脳の病的な変化や病気などによる脳の障害により脳の細胞が壊れます。その脳の細胞が担っていた役割が失われることで症状が起こります。つまり、脳の神経細胞が死んでいくことで周囲で起こっていることが正しく認識できなくなってしまうことです。

混乱する人のイラスト(男性)

中核症状は具体的には、どういうことが起こるの?

全部で5個あります

(1)記憶の障害 (2)自分に関する状況認識の障害 (3)理解し判断する障害(4)行動を起こす障害(5)感情のバランスの障害

たくさんありますね。内容は簡単です。知ってると実際の役に立ちますよ!ものすごく!人を理解することは大切です。しかし、知識を持ってないと理解できないので最後まで見てくださいね

陰ながら応援する人のイラスト(女性)

(1)記憶の障害


新しいことを記憶できず、ついさっき聞いたり、見たことさえ思い出せなくなります。さらわに悪くなると、以前覚えていたはずの記憶も失われてしまいます。

(重要)だれでもある物忘れと認知症の記憶の障害をしかっり区別することが大切です

●だれでもある物忘れ は?

「やばーい。彼氏と会う約束わすれてたー。あと一時間しかないどうしよー

「昨日帰ってきてから鍵どこにおいたっけ?」

「前に学校で書類もらったけど、どこにしまったかわすれた」

みなさんもよくありますよね。これは認知症ではありません。

カレンダーを見て焦る人のイラスト(女性)

☆記憶する脳の流れを知りましょう!

①インプット(情報を覚える)②キープ(情報を記憶として保持)、③アウトプット(情報を引き出す)の三段構成からなっています。加齢による物忘れでは③のアウトプットの働きが低下するので、覚えていることを思い出すまでに時間がかかるようになるのです。

その為「約束したこと」や「鍵や書類をしまったこと」自体は覚えていて、自分が忘れていたことを自覚しています。

日常生活に支障はなく、記憶以外の障害が見られることはないのです

●認知症の記憶の障害とは?

「約束したこと」や「鍵や書類をしまったこと」自体は覚えていて、自分が忘れていたことをすべてを忘れます。①インプットが出来なくなることです。 

さっきの例で例えると

「彼氏と会う約束?そんなのしてないよ。●●くんの勘違いじゃない?」

「鍵がないぞ!!泥棒に入られた!」

「学校で書類くばられたの?私だけもらってない!」

凄い怒る人のイラスト(女性)

全然違いますよね。こういうことが続くと日常生活に支障が出てきませんか?重度になるとこの会話自体も忘れてしまい、何回も同じことをたずねることになります。認知症はエピソードの記憶が特に障害されやすいので典型的です。記憶がないため、訂正すると馬鹿にされてる感じになるのでイライラする人が多いのはこのためです。

その一方で、長年やってきた、畑仕事、家事、盆栽の手入れ、スポーツ、ゲームなど、その日のことを記憶する(①インプット)のには支障をきたしますが、長年、昔からやっていたルーチンワークを思い出す(③アウトプット)することは簡単なため、意外とできるのです

盆栽を剪定しているおじさんのイラスト


(2) 自分に関する状況認識の障害


「あれ今日は何月だったけ?夏?冬?」

「ここはどこ?」

少しづつ時間の感覚がなくなり、季節感の感もなくなり、今どこにいるのか、家族はいたような気がするけど生きているのか忘れた、そもそも家族はだれなのか、自分はだれなのか順番によくわからなくなってきます。

そして、昔の印象深かったうろ覚えのエピソードをふと思い出し、それを手掛かりに探そうとするので迷子になったり遠くに歩いて行ってしまいます。(徘徊)。

徘徊している人って、実はものすごく困ってるんですよ。記憶がなくなって外国をさまよっているイメージです。自分がもし、異国の地に追放されたら不安になりますよね。同じ感覚です。医療ではこれを、見当識といいます

深夜徘徊をする高齢者のイラスト(おじいさん)

(3)理解し・判断する能力の障害


考えるスピードが遅くなり、二つ以上のことや複雑なことを処理できなくなります

2人以上のグループで話すと、そもそも相手が誰かわからなくなる、混乱する。環境や場所の変化で、物や人いつもと違うと混乱します。

虫眼鏡を持ったお婆さんのイラスト


(4)実行機能障害
物事をスムーズに進められなくなります。 大人が普段、何でもないことは一見簡単に見えるけど動作は複雑です。

例えば、みんなで電車に一緒に乗るという行為を分解すると、目的地の駅はどこか?今いる駅はどこか?何線に乗ればいいのか?料金はいくらなのか?所持金はいくらなのか?切符をどこでかうのか?券売機の操作はどうすればいいのか?お金はどこに入れるのか?・・・・など、ちょっと動作を分解すると非常に複雑です。

食事なんかも実は複雑です。どこまでが食べ物なのか?はしをばいいのか?スポーンのがいいのか?醤油とかドレッシングかけたほうがいいのか?取り分けたほうがいいのか?具が大きいから自分で切ったほうがいいのか?など分解するといろいろなことを考え瞬時に判断しやっています 。理解し判断する力がなくなると処理できなくなり固まってしまう。嫌になってしまうということです。 医療的には遂行機能障害と言います

食事介助を拒否する人のイラスト


(5)感情表現の変化
上記の(1)~(4)の症状により、状況がうまく認識できなくなる、できないことが増える、なにを言っているのかわからない為、気分が落ち込む 、いきなり怒り出す、いきなり落ち込む、ふさぎがちになるなど感情が激しくなります。意欲の低下や不眠、食欲が落ちたり何事にも興味を示さなくなることもあり、うつ病とも誤解されがちですが、認知症のうつ状態です。今まで趣味や外出を楽しんでいたのに、家に引きこもりがちになる・無関心になる場合が多いのはこのせいです

無気力な人のイラスト(おばあさん)

長編になったので、またもや次回に続きます。

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