アトピー性皮膚炎。赤ちゃん。大人、子供の原因【千葉の訪問看護・訪問リハビリは日本訪問医療】
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はじめに・・
アトピーで悩む人は多いです。 厚生労働省によると45万6000人以上(H26年)悩んでいるとされている。そして私も、そのうちの一人です。医療従事者として思うことは、多くの情報が出回っていること。特に、アトピービジネスに関連した全くのでたらめが横行していることも注意してほしいです。高いお金を払って健康食品やサプリなど買ってもなおりません。今すぐやめましょう

正しい知識と、治そうという気持ちと行動力があれば症状が軽減することは間違いありません。アトピーで苦しんだ看護師だからこそ、少しでもみんなの役に立てるように、正しい情報を伝えたいと思います。

アトピー性皮膚炎ってなに?
アトピーという名称の由来は、「特定されていない」「奇妙な」という意味のギリシャ語で、約100年位前に命名されました。 痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎なので風邪みたいに治ることはなく、子供の時から発症するので悩んだりつらい思いをすることになります。 慢性的になりますが、適切な治療をきちんと受ければ、いずれ治ったと同様の状態になることが期待されます

原因は何か?
ここが一番大切です
大きく分けて2つあります
① 皮膚の乾燥とバリアー機能異常
② アレルギー反応
皮膚の乾燥とバリアー機能異常があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。子供の時期に多く発症します。季節は、湿度が低くなる冬~春にかけて増悪することが多いです。アトピー性皮膚炎は体質なので、アトピーをもっている親から子供に遺伝しやすいといえます。アレルギー反応があるので、他のアレルギー性の病気、気管支喘息やアレルギー性鼻炎も一緒になることが多いです

症状はなに?
皮膚に湿疹となって現れます。 プツプツと盛り上がりがあったり、こぶみたいに赤くはれたりじゅくじゅくしたり、いろいろな湿疹です。かゆみが強く、 掻くことによって皮膚が厚くゴワゴワした状態になったり、かさぶたができたりします。
また、湿疹ができやすい部位にも特徴があり、個人差がありますが、頭や手足の関節とくに裏側、胴体などが症状が強く現れます。赤ちゃんは頭部や顔面から始まり、成長すると体幹や四肢に拡大していきます。幼稚園くらいになると、関節の裏側や足の付け根、耳の裏側、首などのアトピー性皮膚炎に特徴的な部位に症状が出るようになっていきます。 年齢とともに悪くなったり、よくなったりを繰り返し症状が続きます。

掻くのやめれば治るでしょ?
アトピーは強いかゆみが主な症状です。症状がひどくなるとかゆすぎて頭がボーっとしたり集中力がなくなります。かゆみはかかずにはいられないほどひどいことが多く、「かゆいからかく、かくとさらにかゆくなる」という悪循環を引き起こし、症状を悪化させます。かき続けることで感覚がマヒし、痛いけど気持ち良い状態となり、最終的に皮膚が厚くなり、黒や茶色っぽくほかの皮膚と色が変わります。 よく街で、お母さんが子供に「掻くのをやめなさい!!何回言ったらわかるの?」と言っている様子を見かけますが、怒っても無意味です。むしろ子供を傷つけるだけです。病的なかゆみです、言うだけで治るならは、病院はいりません。今すぐやめましょう。

アトピーかな?と思ったら
まずは、皮膚科に行きまずは、医師にアトピーかどうか診察してもらいましょう。アトピーと診断された場合はアレルギー血液検査を希望しましょう。費用は全部で5~6千円程度です。血液検査はアトピーの人は全員やる様に決められているわけではなく、お金と時間もかかるので、患者から言われたらやる医師も多いです。
医療保険が適用になり、一度の少量の採血で多くのアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)を調べることができる大変便利な検査です。 いろいろな検査メーカーがありますが、費用が掛かりますが検査項目が多いのを希望しましょう。

アレルギー源を知ることがなぜ重要か?
答えは簡単です。灯台下暗しなパターンが非常に多いからです。植物の杉アレルギーだったけど、知らないで庭に植えていた。植物のイネ科のアレルギーだったけど、となりの空き地はイネ科の雑草でいっぱいだった。動物アレルギーだったけど、犬やハムスターを飼育していた。など非常に多いです。ちなみにこれ、全部私の子供の時の体験談です。子供の時にアトピーがひどく、アレルギー検査していませんでした。大人になってから自分でしてみたら驚きました。(笑)

アレルギー反応を抑制するためには、アレルゲンを突き止める必要があります。検査や問診によりアレルゲンが特定された場合は、その物質を避けた生活を送るようにします。アトピー性皮膚炎のアレルゲンの多くは、イエダニやハウスダストと言われていますが、当てはまらないかもしれません。まずは検査しましょう

アトピー性皮膚炎の対策のコツは、詳しく書きたいので次回に続きます。
アトピーで悩んでいる人はいっぱいいるんです。ひとりじゃないんだよ。




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