仕事とプライベートを両立できる訪問看護ステーション! 応募者多数につき直接電話または当社ホームページからの直接応募者を優先採用しています。

医療、介護、リハビリの知識

膝の痛み。変形性膝関節症と関節リウマチ。人工関節について 【千葉の訪問看護・訪問リハビリは日本訪問医療】

【千葉の訪問看護・訪問リハビリは日本訪問医療】

関節痛の男性のイラスト
a

膝の構造

膝は一番大きな関節で、日常生活のほとんどの動作で使われます。フトモモとスネの骨の間には、衝撃を吸収する役割をもつ半月板(膝のクッション)があります。大きな靭帯は太ももとスネがバラバラにならないようにし、膝をぐらつかなくさせます。

膝の痛みの治療方法

性膝関節症の外来治療(保存療法)には内服治療、関節注射、装具療法、運動療法などがあります。内服薬は最近さまざまな種類のものが出てきていますが、軟骨を修復するお薬は残念ながら存在しません。装具療法も膝のサポーターや足底板などが症状の緩和に役立つ場合があり、試す価値が症例によってあるかもしれません。運動療法は主にふとももの筋肉を鍛えるもので効果があるといわれていますが、激しい運動は軟骨を痛める可能性もあり、ゆっくり動かすような運動を行うことが原則です。水中歩行などもお勧めです。ヒアルロン酸の関節注射は変形が軽いものでは効果的と考えられています。

キャップの付いた注射器のイラスト

膝の痛みで、病気が進むと

進行して変形が強くなってくるとヒアルロン酸の効果は限定的です。また痛み止めの飲み薬に関しては種類を選ばないとかえって軟骨に悪いものもあります。また、長期にわたって飲み続けると心臓などに悪い影響が出る可能性も報告されています。

体重が多い人は

太っている方では体重を5か月で5%ほど落とすと症状が改善するというデータがあります。ただし、太っていない方は体重を落としても効果がないことに注意しましょう。

太ったおばあさんのイラスト(肥満)


膝の痛みの対策

病院での治療と平行して、お家でふとももの筋肉をつける体操を地道に継続して頂くことと体重の管理が重要となります。

膝が痛む主な原因(2種類の関節炎)

①変形性膝関節症

いわゆる「軟骨がすり減った年齢的変化の膝」です。

通常は50歳以上の方に起こります。

骨の衝撃をやわらげるはずの軟骨が柔らかくなり、擦り切れた状態になります。このため骨同士が直接こすり合わされ、膝痛と動きが悪くなっていきます。 変形性膝関節症になるとなぜ膝が痛むのかというと、膝関節内でクッションの役割をしている軟骨がすり減って骨が露出してしまい、動かすたびに骨同士がぶつかり合うからです。特に、O脚やX脚の人は膝の片側にだけ負担がかかりやすくなります。

X脚

X脚

例えば、日本人に多いO脚の場合だと、膝の内側に負担がかかるため、膝の外側に比べて内側の軟骨のすり減りが早まります。そこに肥満で膝に荷重がかかると、いっそう内側の軟骨がすり減り、強い痛みが起きたり、膝関節が変形したりしてしまうわけです。

O脚

O脚

②関節リウマチ

この病気は関節を取り囲む滑膜が炎症を起こして厚くなります。この炎症が長く続くと、軟骨にダメージを与えて、軟骨の欠落させるため、膝の痛みや動きが悪くなる原因となります。 指、手関節、肘、膝、足関節、更には脊椎の関節など、全身の関節が炎症を起こす疾患が関節リウマチです。 初期の症状は関節炎に伴う腫れと痛みですが、進行すると関節の軟骨やその下の骨が破壊され、関節の脱臼や変形につながります。 膝関節ではリウマチが進行すると膝が伸びなくなったり、変形と痛みのために歩けなくなったりします。

写真 厚生労働省 資料より

人工関節とは

関節の軟骨がすり減ってくると痛みが強くなり、関節自体の動きが悪くなったり、歩きにくくなってきます。
このように障害のおこった関節を金属やセラミック、ポリエチレンなどでできた人工の関節で入れ替えることで、痛みがなくなり、歩行能力が改善されます。このような手術を人工関節置換術といい、股関節、膝関節を中心に日本国内で一年間に20万例以上の手術が実施されているといわれています。
他の治療法と比べると「痛みを取る」効果が大きいのが特徴です。

1968年に最初の人工膝関節置換術が行われて以降、様々な技術や材質の改良を経て現在は大変有効な治療手段となっています。

骨の表面を金属やプラスチックで置き換える手術です(膝蓋骨は取り替えない場合もあります) 。

  手術の大きなメリットは、痛みが格段に軽くなることですね。また、痛みが取れて歩きやすくなることで、今まで脚を引きずっていた人が安定した歩行をできるようになるなど、歩容が良くなることも特徴です。O脚の脚が真っ直ぐに伸びて、姿勢が良くなるのもメリットの一つといえるでしょう。手術のデメリットとしては、傷から菌が入り感染症を起こす、血栓を作ってしまう、インプラントが緩んでしまうなどの「合併症」があげられます。ただ、近年は手術手技のみならず手術器機も大きく進歩しており、それ程リスクの高い手術ではなくなりました。術後は、皆さん、雰囲気が若返られます。「脚が真っ直ぐになったので、ジーンズやスカートがはけるようになった」、「歩き方が良くなったと褒められた」、「旅行に行くことができた」などの声をいただいています。

基本的に飛び跳ねる運動は勧められません。すなわちジャンプやランニングなどです。テニスのダブルス、ゴルフ(スパイクシューズは着用しないで下さい)、水泳は勧められるスポーツです。膝痛のために断念していたことを実現された方も大勢います。

海外へ旅行される場合、空港のセキュリティーゲートに置いてある金属探知機は、人工関節に反応します。

人工関節のメリット

  • 痛みを大幅に和らげることができる
  • 安定した歩行を取り戻し、歩容が良くなる
  • 脚が真っ直ぐに伸びて、姿勢が良くなる
  • 他関節への負担を軽減することができる
  • 活動範囲が広がり、QOLの向上につながる
姿勢の良い人のイラスト(女性)

人工関節のデメリット

  • 細菌感染に弱い
  • 術中・術後に、血栓ができることがある
  • 人工関節が緩む・摩耗する可能性がある
血栓のイラスト

リハビリテーションランキング

– 日本訪問医療  必ず役に立つ!介護・医療・リハビリの知識 初心者編  全部無料

【千葉の訪問看護・訪問リハビリは日本訪問医療】

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。