熱中症とは?症状は?子供と高齢者の対策のポイント 【千葉の訪問看護・訪問リハビリは日本訪問医療】
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総務省によると平成 30 年5月から9月の全国における熱中症による救急搬送人員数の累計は 95,137 人でした。 うち、死亡した人数は、159人でした。場所は岡山県が最も多く 119.49 人であり、次いで群馬県 108.00 人、岐阜県 106.50 人がTOP3でした。

総務省報道資料より抜粋
つまり、10万人ちかくの人が救急車で運ばれ、そのうち159人はなくなっているのです。発生している場所は 7~18歳では学校、19~64歳では屋外での作業、65歳以上では半数以上が自宅で発生します。高齢者のほとんどは、自宅でなるという意外な事実がわかるとおもいます。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず by孫子
熱中症を防ぐには、ここは孫子のことわざどおり、 なぜ熱中症になるのか?熱中症とはなんなのか? 知ることが大切なのです。

熱中症とは
暑い環境の中にいると、体内の熱がたまっていき体の不調になることです。気温が25℃を超えると熱中症の人が増えるといわれますが、25℃以下でも湿度が80%以上あるときには注意が必要です。真夏日や熱帯夜が多い年は熱中症で亡くなる人も増えます。

そもそも人間は、どうやって温度管理をしているのか?
人間の体は常に体温を一定に保つよう制御しています。そして、体温を一定に保つためにいくつかの対策を行っており,それらの仕組みがダメになったときに、体は高温となり,熱中症となります。私たちの体は常にエネルギーを産生しており熱を発生させており、外に放出することにより、バランスをとっています。

家でゴロゴロしてTV見ていても 熱中症になるのかよ!
家でゴロゴロしてTV見ていても,心臓は動いていますし呼吸もしているので熱が発生し続けます。なので外に熱がうまく放出できなくなれば,いくら安静にしていても体内に熱が蓄積していき致命傷になるということです。 体が熱くなると体表が赤くなるのは,熱を放出している現象です。冷却の効率を上げるために皮下の毛細血管が拡張し、汗が大量に作り出され,それが表皮から蒸発することで気化熱で体を冷やします。温度が下がった皮膚の表面の血液を体の真ん中に戻すことで全体の温度バランスをとっています。


熱中症になりやすい人たちがいます
高齢者は体温調節機能の低下、温度変化に対する感覚の低下があるので、自覚しにくく重症化も早いという特徴があります。また、子供は体表面積に比べて発汗能力が低く、活発で熱の生産も多いので、普段から体温が高く、熱が体内にこもりがちなのです。熱中症になりやすい傾向があります。

熱中症の危険レベル 分類
熱中症は、症状により危険レベルを判断することが大切です
危険レベル 低 (熱中症Ⅰ度)
症状はめまい,失神,立ちくらみ,筋肉痛,こむら返りがある。意識の疎通はでき、会話も正常。安静にして、スポーツドリンクなどで、水分と電解質を補給します。入院にはなりません

危険レベル 中 (熱中症Ⅱ度)
頭痛,嘔吐,倦怠感,だるいなど。脱水と電解質異常があり、採血、採尿により細胞の壊れたのデータが出てきている。 意識の疎通はできるが判集中力の低下、もうろうとしている。日付、時間などわからなくなる時がある 。Ⅱ度熱中症は入院治療の必要があります。すぐに、医療機関を受診しましょう。重症化する可能性があるためかなり注意が必要です

危険レベル 高 (熱中症Ⅰ度)
立てなくなる、ぐったりしていて目を閉じてしまうなどの意識障害,全身が痙攣しているなどです。体温は38℃ぐらいでも重症といえます。すぐに入院治療が必要です。ICUなどの集中治療室で治療を行うことが多いです。臓器の損傷につながった場合、高確率で死亡します。


熱中症のポイント!一番大切なのは予防です。ならないようにするのが一番!
子どもの熱中症の予防ポイント
- 顔や体の色は大丈夫?遊びの中で体を冷やす工夫を
顔が赤く、ほってているようにに見える場合には、体の深部の体温が高くなっている可能性があります。水鉄砲を渡したり、お風呂に水を張りプールなどを作り遊びの中で体を冷やすように、環境づくりをするのがおすすめ! - 涼しい服装
温度がこもりにくく、放熱しやすい服を着せてあげましょう。赤ちゃんに着せすぎてしまうことが多くみられるので注意しましょう - こまめに飲水を
のどが渇くということは脱水症状になりかけてます。のどが渇く前から、こまめにスポーツドリンクや、水やお茶の場合は塩分があるお菓子などをあげるとよいです。 - 暑さに慣れさせる
外遊びで暑さに慣れさせます。暑いときは日陰を作ってあげてその中で遊ばせましょう。 - 車中での熱中症
短時間でも車中に置き去りするのはやめましょう。直射日光があたると、冬場でも熱中症になります。 子供を置き去りにすると最悪、保護責任者遺棄致死罪(刑法218条、219条)に問われ重い刑罰を受けることとなります 。

高齢者の熱中症を防ぐポイント
- 室内の気温、湿度を気にしてあげましょう
室内の温度や湿度、風通しなどに気を配りましょう。エアコンが嫌いな方もおおくいますが、温度感覚の低下が原因の場合が多く、気づいたら具合が悪くなっていたということが非常に多くあります。 - 家族が気をつけて水分補給
高齢になると、のどの渇きを感じにくくなり水分を取らなくなります。脱水をおこしやすくなるため、お茶の時間などを作り歓談の時間を作りさりげなく水分を取ってもらうようにします。 - 寝る前にも、枕もとにも水分を
トイレに起きるのが嫌、尿漏れが心配などで水を飲まない傾向がありますので、熱帯夜などは就前も水分補給を促すのがよいです。 - 入浴はぬるめで短時間
熱い湯に長時間入ると、体温が高めになり脱水。入浴やすいです。入浴の前に必ず、水分補給をすすめてください。

熱中症について解説しました。家族が入院すると楽しいムードが一転し、つらい時間になるかもしれません。予防をしっかりと行い快適で楽しい夏を過ごしてくださいね!

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